SS 空の旅 1

沖縄行の飛行機が楽しかったので、ちょいネタですが・・。

よかったらどうぞ(^-^)/
たいしたことは無いですが、続きます・・




久しぶりの休暇を、輝は未沙と一緒に取る事になった。メガロード出発は、まだ少し先の話。今のうちに地球でバカンスを・・と言う事になったのだ。
移動は民間の航空会社のジェット機だ。いつもなら、軍用の輸送機の「ついでの荷物」的に、乗せてもらうことも多いのだが、やはりそれはバカンス。気軽な服装の彼女を、他の軍人に見せたくないのと、移動中に

「ビール飲むぞーーーーーーーー!」

と、輝はややテンションが上がっているのだ。いくら休暇とはいえ、軍用機の中で飲酒はまずい。
それに軍用機を使うからには、「有事があった時」を思うと、酒は飲めない。
血中にアルコールが残ると、気圧が下がる上空では判断力が鈍る。
その証拠に、戦前のデータだが、ラスベガスに近い空軍の訓練基地では、月曜日の事故が多いという結果があった。事故を起こしたのは、前日にラスベガスで飲んでいた訓練生がほとんどだった。

アルコールの摂取に慎重だった輝の父の影響もあって、同じように輝も慎重に酒を飲むようになっていた。でも今日は違う。
出発の前日、未沙が仕事から帰ってみると、テーブルの上から、ネット鑑賞のパソコン前まで、ビールの空き缶でいっぱいだ。

当人は、ソファーでご就寝だ。

「もうっ!なに・・やってるのかしら・・はしゃいじゃって・・」そう言いながらも、未沙は微笑んで、そっと眠る輝に毛布を掛けた。

そして出発の日。お天気もイイ感じだ。二人は立派に再建された空港にいた。空港の工事には、ゼントラーディー人がたくさん所属する建築会社も参加していた。優秀な頭脳を持つゼントラーディー人が、建築の知識を得て、巨人化して工事にあたる。それだけでも、工期が短くなった。そのうち、ゼントラーディー人が地球人を雇う時代がくるのかもしれない。

空港では、当然VIPルームに案内されたが、「いやいや、飛行機が見たいから・・」と、一般の乗客が使う「動く歩道での移動」を嬉々として輝は選択した。片手にプラスチックのカップに入った生ビール。
さすがに、メガロード艦長に就任する事が決まっている未沙は、警備の理由から一緒には行けなかった。当然、一緒にいたかったけど・・。
「じゃ!お先に!」ビール片手にずっと飛行機を見ている輝をみて、ちょっと嬉しなった。

輝が楽しそうだから・・いいか・・。

そう思ってから、ちょっと母親な心境に、やや戸惑う。けど、それもなんだか嬉しい・・。

VIPの未沙は最後に旅客機に乗り込んだ。当然のように、輝は窓側に座っている。
「あーーーー、、窓側がいいかな?」
とりあえず、聴いてくる。

「いいわよ。私は仮眠をとるから・・」
そう言うと、・・そうかいそうかいじゃあ良いねと、早々にシートベルトを着けはじめた。

輝と未沙のバカンスに向けての空の旅が始まった。

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2017-04-30 : SS 短編 : コメント : 2 :
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Re: No title
komesaさん、コメントありがとう・・。癒されました・・。
2017-05-02 23:20 : michy URL : 編集
No title
遠足気分丸出しの輝と保護者のような未沙が、何とも微笑ましいです。
私は離着陸の時の、タイヤが滑走路から離れる瞬間や吸い込まれていく瞬間が好きです。
妙にワクワクします。
2017-05-02 22:44 : komesa URL : 編集
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