SS 時間旅行 15

おおおおお・・・
終わりです・・・・・

イメージなSSだったので、イメージで終わりますが、取り扱っているテーマが理屈じゃない場所だと思うので・・
あっちとこっちがくっつきましたってラストでは・・・ないのですが・・

ドキドキしますが、わけわからん感じかもしれませんが・・よかったらづづきをどうぞ・・


ミンメイ・アタックの収録に、メガロード艦長の早瀬未沙が立ち会う。
コンサートを観る・・などとは、まったく意味が違う。ミンメイ・アタックは、戦闘種族に対してはメガロードの命運をかけて行う兵器であり、そして文化を知る生命体には、平和の意思を示すものでもあるからだ。

リン・ミンメイは、アボット・ケン・ハネが作詞・作曲した歌 「愛・おぼえていますか」を歌う
未沙が到着した時、すでにスタジオの中は活気に満ちていた。
スタッフの動きを見れば、しっかりとミーティングされているのが解る。それぞれが高い意識で「ミンメイの歌」を作り上げようとしている
そしてその中心に、ミンメイがいた
パールホワイトのほっそりとしたシルエットのドレスに、軽いパーカーを羽織っていた。パーカーの裾から流れる膝までのスカートが、美しいドレープを映し出す。それは彼女が動くたびに、照明で銀色にキラキラと輝いた

早瀬艦長が到着したことを、ミンメイに伝えようとする雰囲気があった。未沙はそれをそっと制して、チーム・ミンメイの仕事を邪魔しないように気遣った。

それでも早瀬艦長が訪問したことは、当然ミンメイ達に十分に伝わってしまったのだが・・。
ミンメイが未沙のほうを振り返った。そして、ぱぁっと笑った
未沙に向かって、ミンメイは歩き出した





未沙の心がつぶやいた

これは・・夢かしら・・・


未沙は、近づいてくるミンメイから、目をそらせなくなってしまった
きらきらと  とても、きれいだったから・・

彼女のスカートのきらめきが、まるで、懐かしい地球の夜の海に輝く波のようだ
銀の波の上を、ドレスを着たミンメイが歩いてくる・・

未沙がそう想った時

いつの間にか、未沙もミンメイと同じ、銀の海の上にいた
昇りかけた月が、二人を照らす

未沙に近づいたミンメイは、ふわりと未沙を抱いた

その感触と、彼女からのやわらかな花の匂いに誘われて、未沙は青いワンピースを着た小さな少女になった
白い肌はもっと瑞々しくなって、プリッとしたほっぺたは 天然の紅の色
青いワンピース姿の少女は、両手の指先でそっと、自身のその紅色のほっぺたに触れて、息をついた

・・まぁ、きれいな お姉さん・・

また、息をつく
くるくるした碧の瞳は、ふんわりと大きくなった
ミンメイからの一瞬の抱擁
未沙の瞳を見て微笑んだミンメイは、春風のような笑顔で、未沙から離れた


「・・早瀬艦長」
話しかけてきた部下の声に、未沙は我に返った。両手が頬に添えられていたので、小さく咳払いをして姿勢を正した。
改めてスケジュールの確認をしていると、スタジオの中心に戻ったミンメイが、羽織っていたパーカーを放り投げて、右手にマイクを持ち、左手を高く拡げて声を上げた

「さぁーやり直しは無しよ!一度きりよ!」

録画なのよ、後でやり直しは十分できるわ・・と一瞬冷めた声を出しそうになる。でもすぐに思いなおす。茶化すことなく受け入れようと思った。彼女の本気を


灯りが消え、前奏がはじまった。ミンメイの周りには、夜の海と輝く星が映し出されている

マイクを両手に握って、俯くように、ミンメイは歌いだした

 あなたの声が聴こえる
「ここにおいで」と
淋しさに 負けそうな わたしに

今 あなたの姿が見える
歩いてくる
目を閉じて 待っている わたしに

昨日まで 涙でくもってた
心は今・・

おぼえていますか 目と目が会った時を
おぼえていますか 手と手が触れ合った時
それは始めての 愛の旅立ちでした
I love you so




彼女が歌う背景には、二つの星をイメージさせる光がめぐる
よりそったり、はなれたり
二つ・・目と目、手と手・・
親子、夫婦、恋人、友人、隣人・・

おぼえていますか
幸せな、あの日を
あの時を

顔を上げずに歌うミンメイから、波のように想いがよせられる。けっして、おしつけはしない
ただ、寄せられる




今 あなたの視線感じる
離れてても
体中が 暖かくなるの

今 あなたの愛信じます
どうぞ私を
遠くから 見守ってください

昨日まで 涙でくもってた
世界は今・・

おぼえていますか 目と目が会った時を
おぼえていますか 手と手が触れ合った時
それは始めての 愛の旅立ちでした
I love you so




あなたの愛を信じます

だから

あなたを解りたい 理解したい そして、認め合いたい




もう ひとりぼっちじゃない
あなたが いるから




わたしがひとりなのは、知っている
けど、もう孤独ではない



あなたがいるから




ミンメイをつつむようにめぐっていた光が一つになって、彼女と、スタジオ全体をつつんだ


その光の中に居た未沙は、過ぎ去った時間に想いをはせた
きっと、ミンメイも苦しんだ
苦しみぬいて得たのが、信じ、認め、愛しているという、今なのだ



未沙は、頬に涙が流れるのを感じた
あつい涙だ

もう過去は終わった
未来のことも、考えても解らない
今を、生きるだけ

今、輝のことを愛して、娘の未来を、メガロードのすべてを
愛しているだけ




光の中で、ミンメイが大きく両手をひろげて立ち上がった



「・・みんなーーーーーーー! 大好きーーーーーーーーーー!」



彼女の声と同時に、演奏がおわった






そして、未沙の、過去と未来を旅して苦悩する、時間旅行はおわったのだ


今を、愛しているから




SS 時間旅行 おわり

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2017-02-05 : 時間旅行 メガロード航海編 : コメント : 2 :
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Re: 万感
いつもありがとうございます

こんなラストになりました・・
なんでしたっけ?アウフヘーベンでしたっけ?
そうやって、生きていくしかない気がして。。

頂いたコメントはすべて宝です
本当に、ありがとう
2017-02-06 22:37 : michy URL : 編集
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2017-02-06 10:43 : : 編集
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