SS 時間旅行 12

つづきです。
このSSは自分のSSのSSという面倒なお話なんです・・
今回は、前に書いたSSが背景になっておりますので、ちょい、ご紹介です

昼間のおわり夜のはじめ 1  2   

ヒカミサべったりに、ちょいあきたかなーーーな頃に書きだした、自分としては気に入っているSSです

では、続きですー
ヒカミサ至上主義の方は離脱してくださーい
ちょいちょい書きなおすかもです・・



その日はスタジオで、ミンメイがめずらしくドラムを叩いていた。
ミンメイは時々こうやって、リズムを全身で感じることが大好きなのだ。
夢中になっていると、いつの間にかゼントラーディー人のアボックが、ベースでもってミンメイのドラムとリズムセッションをはじめた。
無表情でベースを操るアボックにウィンクして、またミンメイはリズムの人になった



「ふーーーー汗かいちゃった!ビール飲もっと!」
セッションを終えてドラムスローンからチョイと降りたミンメイは、そのままスタジオにあるクーラーボックスから缶ビールを取り出して、細い指で豪快にプルトップを開けて、グビグビとビールを飲んだ。

「はーーーーーんまい!アボックも飲んだら?」
ぷは-----っと息をつくと、アボックは淡々と「・・飲んでますよ」と呟いた。
そして真面目な顔のまま、ミンメイに例の話をはじめた。



「マジで・・・!」
アボックが話した内容に驚いて、ミンメイは素っ頓狂な声を上げた。

「本当に早瀬艦長が、ミンメイアタックの収録の現場に来るの??」

「えぇ、」
アボックは変わらず無表情で頷いた

彼はミンメイの音楽スタッフとしてメガロードが出航してから働いていたが、ミンメイアタックには、直接かかわっていない。彼としては、研究論文で参加しているつもりなのかな・・とぐらいにミンメイは思っていた。
そのアボックが軍の作るミンメイアタックの作成に本格的に関わることは、先日聞いたところだった。

「早瀬艦長が私に直接、ミンメイアタックの収録に立会いたいと、頼んできたのです・・」

ドラムで全身リズムになったばかりなのに・・、その名を聞くと、なんだか胸がつまる感覚になる。

早瀬未沙・・彼女を初めて見たのは、あのマクロスの進宙式に、ゼントラーディー人の攻撃を受けた時。輝に助けてもらった後、一緒にバルキリーに乗っている時だったな・・と、後々になって思い出した。輝と通信で話をしていた女性の管制官が、未沙だったのだと、後になって、ようやく気が付いたのだ。そして、それ以上のことは思い出すこともできない。遠い遠い記憶だった。

その管制官が、あの時ミンメイを助けた輝と結婚して、彼の子供まで産んだ。



「今までは収録まで見に来なかったじゃない・・なんで今になって・・」
いや・・、今になったからかもしれない・・ぼんやりとミンメイは想った。

未沙と今まで何度も会っている。しかし「失礼のない程度に・・」くらいの挨拶だった。なんとなく、「お互いが一番触れたくない相手」・・と思っている・・。そんな風に感じていることくらいは、解る。

輝のことを、まだ好きだ・・と、未沙に悟られたくない・・。けど、どうすることも出来ない。
少し前、輝が街のカフェで一人酒を飲んでいるのを見た。このまま通り過ぎようかと思ったが、どうしても出来なかった。
彼と二人で話をする間に感じた、彼の瞳の中の一瞬の点滅
・・きみのことが、今も好き・・
それになんの保証もないのだけど
その点滅に、もう少し 照らされていたかった

・・今は・・未沙さんと 会いたくないな

ミンメイがぼんやりしていると思ったのか、アボックが話しかけてきた

「早瀬艦長は あなたの恋心の歌を、久しぶりに聞きたいのではないですか?恋をしているか、気になっているのでは?」
突然何を言い出すかと思ったら・・
ミンメイは平静を装って唇を尖らせていった
「やぁねぇ・・いつも恋してるって言ってあげて。大きなお世話・・」

プイとそっぽを向いたミンメイを見て、アボックは苦笑した

・・あれ、この人って、こんな表情をする人だったかしら・・

「ミンメイ。今回は、私が曲を担当することになったのです。その曲を収録に使います」

「どれーーーー、見せてーーーー」
ペロリと手のひらをひろげて、譜面を手に取った。

「・・・」

これは・・この歌は、歌うことが出来るのだろうか


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2017-01-17 : 時間旅行 メガロード航海編 : コメント : 2 :
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Re: かなりに大きく
ミンメイがメガロードに乗って宇宙に行くって決心で思いつくのが、「元々まったく輝なんぞ眼中になく、未沙に対してもなんとも思ってない。ミンメイにとっては夫婦の友達カテゴリー」と、「結局未沙を選んだ輝だけど、二人の心は求め合っていた時もあった・・果たせなかった恋だった・・とミンメイは思った。だから輝が生きているか死んでいるかわからないって日々を選べなかった・・が、ワタシ的の考えです。

でも確かに、お互いを男を通して意識しあうってのはエネルギーが必要そうですよね
良い悪なく、情念っていうのでしょうかね。生きるパワーには間違いない気がします

いやいや、そんな怖い結末には・・あっさり終わると思います(^_^.)
2017-01-17 22:02 : michy URL : 編集
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2017-01-17 13:02 : : 編集
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