SS ふたりの休日

愛おぼ設定です。決戦の後、マクロスが地球に降り立った後って感じで・・。

よかったら、見てやってくださいませ。




マクロスが地球にもどってもう3カ月。

マクロス内にあった街並みは地上に降りている真っ最中だ。少しづつ、なつかしい地球の街にもどりつつあった。

政府代行は、まだ軍隊が行っているものの、近いうちに選挙がおこなわれ、文民政府が出来上がるに違いない。マクロス進宙式を見ようと世界からの政治家、有識者や科学者、技術者が多く南アタリア島に来ていたため、彼らはマクロス市民と一緒に行動し、再び地球に降り立った。市民達もこの惨状にめげず、新しい生活を築こうとしていた。

未沙は、マクロス内で今までと同じ管制官の仕事を行いつつ、復興に向けての計画のメンバーとして、一段と忙しくなった。

そしてこの日は、昼食のあと、新しい街が見渡せる展望スペースにある喫茶コーナーで休憩を取っていた。

輝は昨日、生存者の捜索の後、そのままアラート勤務で、部屋に帰ってこなかった。

あの決戦の日が終わり無事再会してから、輝は「広いから」という理由で、未沙の部屋に住んでいて、自分の部屋は「倉庫にする」などと言って帰らなった。

プロポーズを受けてから3カ月・・。はっきり自分を選んでくれた彼に涙したものの、このままでは事実婚になってしまうのでは・・。
夕ご飯のメニューの参考にするために広げた料理本を見ながらため息をついた。

「なにため息ついてんの?」輝だった。ポンと後ろから未沙の両肩に手を置いてそのまま未沙の前に座った。
「ひか・・一条大尉、大丈夫?仮眠はとったの?」
「寝てないよ。でも平気だよ、昨日は何も無かったし」

輝は未沙が飲んでいたコーヒーに手を伸ばすと一気に飲み干してしまった。
「もーーー!飲んでたのに!」
「いいだろ、またもらってくれば」
笑いながら、自分と未沙の分のコーヒーを取りに立ち上がった。

未沙は、ほんの一日離れていただけなのに、輝の後ろ姿を見てほっとしている自分に気がついた。

二人はコーヒーを手にしながら窓際に立って、復興しつつある街並みを見つめた。
「だいぶ街らしくなってきたね・・あ、公園もあるよ、行ってみようよ」
「そうね、行ってみたい・・。お花とかあるのかしら、緑が見えるわ」
「花?パンジーとか?」
「お花の名前知ってるのね」
クスクス笑う未沙を見て肩を抱いたが、小さく睨まれてサッと手を離した。
「ハハ、ダメ?誰もいないのに・・?」
「ダメ!」
「はーい、わかりましたっ」
明るく言う輝に、なんだか癒される・・。

しばらく黙って景色を眺めた。
「でも、すごいね、マクロスのみんなって。あんなにひどい街を、もうここまでにしたんだから」
「そうね、みんな本当に強くて、たくましい・・」

「あの辺りは、俺達が土木作業した場所だ、ほんの一角だけどね」
街の南の端を指さして言った。輝達バルキリー隊は、バトロイドタイプで建築作業の手伝いをやっている。その上、航空機として様々な業務をこなしているから、そうとう忙しい。

未沙は、事実婚状態を嘆いてついたため息を少し反省した。

「部屋もせまくなってきたし、許可が降りたら街に住もうよ。一軒家がいいな~」
部屋がせまいのは、輝が物を持ち込むからじゃない!っと突っ込みたくなったが、輝が言いたい事は・・。

「・・あの、輝・・それって・・」
「ああ!!早瀬少佐!!もう休憩時間終わってま・・・って、ごめんなさい!!」
突然通りかかったシャミーに声を掛けられてはっとした。

「きゃぁっ!!ほんと!大変!・・輝、ちゃんと休んでね」
片手をフイッと上げて未沙は髪を揺らして持ち場に帰っていった。

輝は見送るために上げた手をゆっくり降ろした。固まった笑顔がなかなかほぐれない・・。

アラート勤務の後、書類の整理をしていたら昼になった。未沙は、休憩時間に、この展望スペースでお茶をすると言っていた。

会いたいな・・と思ってやってきたら、未沙はいてくれた。
なんという偶然!今こそあれから進んでいないあの話を・・!!あの決戦の日、もう彼女に甘えない!男として守ってみせるぜ!と決意したのに、なんだか、未沙の部屋に転がり込んだだけのような日々。

「あぁ・・さっきの感じだったら、絶対言えたのに・・・」

気が抜けたら急に眠気が襲ってきた。
大あくびを隠すことなく連発して頭を掻きながら部屋へと向かった。

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2011-03-25 : SS ふたりの休日 : コメント : 0 :
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