SS 風の時間 2

続きです・・。

たのしいね、愛おぼ妄想って(*^_^*)

柿崎がちょっとだけ出てきますが、劇場版って同僚っぽいので年上の同期という設定です・・。

これ、またまた続きます。ちなみに18禁ではないです。次の予定ッス。



二人になれる場所・・。

とは言っても、その場所はどこにすればいいのか・・。

どちらかの部屋でも良いだろう。だが他の誰かに見られてしまう確率は上がる。
見られてしまうのは一向に構わないけど、初めてと言っていい二人の時間を誰かの噂話に晒されたくない。

とすれば・・。

輝は、もうすでにパンパンになっている頭で思いついた場所は、例の場所。
ミンメイとデートした時に発見した、あの明るく怪しいネオンに飾られた、ある特殊なホテル。
しかし、ああいった場所はどうやってチェックインするものなのだろうか。

ビジネスホテルにチェックインするように、フロントは無いようだし・・。
ふと、同僚の柿崎が訓練生時代にレクチャーしてくれた事を思いだした。

「お前ラブホの使い方くらい知ってるだろうな?」
当時、メールのやり取りをする女の子が出来た事をきっかけに、柿崎が(有効なのかどうかは不明だが・・)アドバイスをくれた。

「いいか、某航空基地のランウェイ28の東側にある きまぐれ天使 を例にとるとだ・・!」

柿崎によると、某航空基地のランウェイ28の東側にある きまぐれ天使 は、車で入り込んだ後、パネルに表示された部屋を選んで入室。清算は退室時に自動清算機で行うと退室できるという・・。
マクロスの街にある、あの特殊なホテルが きまぐれ天使 と同じシステムなら・・いいのだけれど・・。

しかし、システムが同じとしても、大事な彼女とマクロスの街での初めての時間を、あの事だけを目的とした特殊なホテルで迎えてしまうのも、未沙がどう思うだろうか。
ソッチ目的だけだと思われてしまったら・・。

「・・どうしたの?」

未沙がふっと顔を上げた。
見つめる瞳が潤んで見えた。
ギリギリと心拍数が上がり、血流が早くなる。

もう、堂々巡りに考えてばかりはいられない!
視線までは合わせられずに、彼女を見ず前を見て言った。
「どこかホテルにでも入ろう。二人になりたい。」

迷いなく言う輝に、未沙は絡めた指に小さく力を込めた。
その小さく弱々しい力が、彼の胸を熱く絞め上げた。



鍵を渡されて廊下を歩く間、二人は無言だった。
軍や行政のパーティーが開かれるそのホテルには、多くはないが、ちゃんとした客室があった。
当然フロントがあって、「ダブルかツインか」を聞かれたとき、素知らぬ顔で

「ダブルで」

と言うのも成功した。
フロントを通過して少しホッとしたが、状況開始はこれからなのだ。腕に絡んだ未沙の指も、なんだか熱く感じてしまう・・。

部屋の扉を開けると、短い廊下の先に広いベッドが見える。清潔なベッドなのに、なんだか生々しい。
元々レディーファーストなどというマナーを持ち合わせない輝が先に入って、所在無く窓の辺りに立って外を眺めた。

「お・・お茶でも煎れる・・?」

バックを鏡台の椅子に置いた未沙が、喫茶スペースにあるティーカップを、手に持ったり添えつけの台に置いたりしながら、上ずった声で言った。

「う、うん、そうだね、お茶でも・・」

「キャッ!!」

輝が外を見ながら、口ごもって返事をしかけた時、ガチャンという高い音と共に未沙が悲鳴を上げた。
「大丈夫?!」
振り返ると、彼女がしゃがみこんで床をハンカチで拭いていた。どうやら、お湯を注いだティーカップを床に落としてしまったらしい。

「ヤケドとかしなかった?いいよ、俺がやるから・・」
輝も未沙の隣にしゃがんで、彼女が手にしているハンカチを奪って床を拭き始めた。
「大丈夫、ちょっと手が滑ってしまったの・・私がするわ、貸して・・」

「いいって」
「貸してよ」

二人でハンカチの取り合いになった。
そこはベッドの脇にある狭いスペース。ハンカチを取り合いながらしゃがんむ二人の肩は、いつの間にかぴったりと触れ合った。

それに気が付いた輝は、すぐそばの未沙をじっと見つめた。
視線が自分にそそがれている事に気が付いた未沙が、恥ずかしそうに俯く。

そんな彼女の頬を、輝はそっと親指で触れた。

「未沙・・」

ゆっくりとこっちを向かせる。

「・・未沙」

未沙は顔を紅くして、小さく唇を動かした。

「ヒカ・・ル・・」

それは声にならない程小さい返事だったが、唇の動きと、彼女の潤んだ視線で、呼びかけに応えている事が、輝には、はっきりと解った。

二人が共に持っていた滞っていた物が、一気に流れ去った。

輝はその唇に顔を寄せて、そのまま彼女の躰を、体重をかけて床に押した。


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2012-06-13 : SS 風の時間 : コメント : 1 :
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拍手たくさんありがとうございます(*^_^*)
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6/14 非公開コメント様
ええ!地元にきまぐれ天使が?!ギフ基地の撮影場所の近くに、きまぐれ貴族ってのがあって、そのまんまはねぇ・・と思って天使にしたんですが、やっぱりあったんですね、同じ名前のラブホ(^_^;)
そうなんです、未沙を大事に思う気持ちと抱きたい気持ちから、ああすべきかこうすべきかといっぱい輝には悩んで欲しいっす。
ありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです!スッキリ解りやすくを目標にしていきます(#^.^#)

6/14 非公開コメント様
いいですよね、やっぱりココなんですよね~萌えポイントって。もっといっぱい二人がカッコ悪くモタモタさせたい気もしたんですが、クドくなるかなーと思って(^_^;)
そうそう、チェックインの時の未沙は・・。輝の背中に隠れるようにしてジッと・・とか、なんかこっちが照れるぞ!!的な^_^;
そうやって、妄想して頂けて、ワタシは嬉しいです!
そうですよ、未沙はやっぱり輝に無くてはならない存在として大事にされていて欲しいですよね!激しく同感です!!
2012-06-16 20:53 : michy URL : 編集
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