SS  mission complete

・・・更新激しくて、ちょっと恥ずかしいです。これでも、結構忙しいんですのよん(^_^;)
でも、書きだしたら一気に書けてしまうんで・・書けたんで・・あげちゃいます。

グッパイガール後、愛はながれるまでの間SSです・・。

一周年おめでとうコメント、ありがとうございました!感激してます!!
お返事は改めて!!

では、ようするに暇なワタシの妄想に、よろしければお付き合いくださいませ^_^;




食事というものは、やっぱり誰かと一緒がいい。幼い頃、ロイ・フォッカーが去り、父が事故で死んでから、輝はずっと一人で食事をしてきた。このマクロスに来るまでは。

食事する相手は、飛行隊のメンバーが主だったが、あの事件の後から、もう一人食事相手が増えた。
異星人の戦艦の中の湖で語り合った、早瀬未沙。
帰還後彼女とは、食堂で一緒になれば、同じテーブルで食事をするようになった。
トランスフォーメーションで閉じ込められて、危うくキスしそうになったあの後からは、街で食事するようになった。
「俺、おごります。俺が食べたいものでいいですか?」
「いいけど、エスコートされた気にならないなぁ~・・」
いたずらっぽく笑う未沙に、輝は笑いながら言った。
「大丈夫です。エスコートしませんから」
「なぁに、それ?いいけどね」
楽しそうに笑う未沙。いつの間にか、一緒にいる時間は、とても気楽なものに変わっていたのに。
彼女は使命を果たすために、一人で地球に行ってしまった。

「ゼントラーディーから来た人たちの、力になってあげて・・」

未沙からの、叫びにも似た言葉に、輝は必死で頷いたのだが・・。

俺、ヤツらの力になってるのかな・・。

時間が空いたら、亡命者の部屋の遊びに行って様子をうかがってはいるものの、こんな事だけで、未沙が言うような「力になっている」状態なのだろうか。
おそらく未沙は、地球でたった一人で戦っているだろうに・・。なんとか、自分も彼女の使命を手伝いたい・・。

亡命者のために出来る事はなにか・・。文化を知って、なおかつ心まで満たされるもの・・。

輝はニッと笑った。これは・・名案かも・・!

さっそく、亡命者たちの部屋に行った。
彼らは、笑顔の練習中だった。当然、先生役は先に来た3人のワレラ、ロリー、コンダだ。
「違うな~、もっと自然に笑わないと・・」
「ワレラ・・自然に笑うとは、どうやるんだ?」
「自然にとは・・うーん、そうだな~・・」
先生役のワレラが腕を組んで唸った時、輝は彼らの部屋のドアを開けた。

「よう!・・って・・これ、なんの練習?」
亡命者のひきつった笑い顔を見て、輝はあっけにとられたが、きっと彼らにとっては大事な事なのだと、気を取り直した。

「これは一条中尉、我々は笑顔の練習をしていたのであります」
「笑顔の練習?そんな事やらなくても、お前ら結構笑ってるぜ?」
「う~ん、そうでしょうか・・」
輝は彼らの輪の中に入って行った。
「それより、自然と笑顔になれる事しようぜ。こんどの土曜は空けといてくれよな」
「はぁ・・」
亡命者たちが呆然としているのを無視して、今度は次の段取りに出かけた。

「すまん!頼むから手伝ってくれ!」
今度は飛行隊の若手数人に手を合わせた。
「・・興味無いわけじゃないですけど・・」
ノリの悪い若手に、輝はやっぱりこれしかない手を使う事にした。
「ひょっとしたら、ミンメイも来るかもしれないし、女の子はかわいい子しか声をかけないからさ」
「えぇ?ミンメイちゃんも?!隊長、たしか彼女とは友達なんですよね!」
友達・・・。まぁミンメイ本人がテレビでそう言っていたのだから・・。
「そうとも!友達だからな!」
若手たちは飛び上がって喜んでから、「ぜひ手伝わせてください!!」
さすが・・。ミンメイパワーって言う事なのだろうか・・。

次なる難関・・。
かわいい女の子の手配・・。
当然、そんなツテはない。未沙がいたら、なんとかお願いする事も出来るだろうに・・。
ミンメイに、取りあえず連絡を入れるとしても、他に思い当たる女の子は・・。

そうだ。彼女だ。


偵察機護衛の任務の後、輝たちの飛行隊はマクロスへの着艦の順番待ちをしていた。
「スカル隊はB36ブロックへ着艦してください」
オペレーターは、あのシャミーだ。このごろは、ちょっと余裕が見られるようになってきた。
「了解、あのさ、今度バーベキューしない?これには・・」
「一条中尉!!任務中に無駄話はやめてください!!」
「・・すいません・・」
その迫力に、へなへなと肩を落とした。

「もう!一条中尉って何?最悪~!こんな通信を使ってデートに誘うなんて!」
ブリッジで大声で叫ぶシャミーを見て、隣のクローディアがクスクス笑いながら声をかけた。

「あら?お嬢様?ちょっと自意識過剰かもよ。彼にはいい人がいるのよ」
「だってバーベキューですよ!」
むきになるシャミーをまぁまぁとあやす。
「そうよ、バーベキューでしょ、バーベキューなんて二人でする?初デートで?そんなにあなたアウトドアな人?」
「あぁ・・そういえば、何か言いたそうだった・・」
「でしょ、一条中尉!後で私のPHSに連絡ちょうだい!」
「あっはい!」
突然の通信に輝は慌てたが、クローディアが間に入ってくれるなら何とかなる。
ふうっと、ため息をついた。

未沙が居たら、こんな苦労はしなくて良かったのに・・。
あの頃はあまり意識しなかったのだが、未沙とは、こうやってモニター越しで結構話をしていた。このごろは、事あるごとに、彼女の事を思いだしてしまう。

コクピットから、美しく輝く地球を見た。

どうしているだろうか・・。強そうに見えて、意外にそうでもない・・あのひとは・・。


「ようこそマクロス歓迎合コンバーベキューパーティー」は、なんとかメンバーも集まり、無事開催する事になった。

「おい、お前らそんなに着火剤を垂らしたら、すぐ火が大きくなって、炭がダメになるだろ!あっ!悪いけど、女の子は食材を切ったら、ゼントラさんに焼き方教えてあげて!」
総勢20人以上の大パーティーになってしまい、幹事の輝はお忙しだ。

「ねぇぼうや~、男子と女子は交互に座っていいのかしら~?」
「そこらへんは、お任せします・・」
輝はホッと息をついた。
恋人のロイ・フォッカーが戦死してから、ふさぎがちだったクローディアも誘ったら、協力すると言ってくれた。後輩の女の子を連れて、とても楽しそうにしている。
思わず思い出す。以前、ロイ・フォッカーが「親父さんが生きていたら、真っ先に彼女を紹介するのに・・」と言ってくれた事を。

「ちょっと!一条中尉!!肉が無いんだけど!!」
大声を出しているのはキムだ。一緒にいるゼントラーディーの連中は、頼もしい・・とばかりに彼女を見ている。
「ハイハイ・・お待ち下さいよ・・」
手伝ってくれている、飛行隊の若手パイロットに指揮して、肉が足りてない場所に配給し、ジュースがないと言われれば配り・・。

「・・隊長~。ミンメイちゃん来ないんですか~?約束が違うじゃないですか~」
・・ミンメイには、いい口実になると言う下心もあって、ちゃんと連絡した。でも、スケジュールが混んでいて、約束出来ないと言われたのだ・・。
「連絡はしてあるんだ。けど、忙しいからな、彼女・・」
と、言いかけた時・・。

すっと高級車がバーベキュー会場に着いて、降り立ったその人は・・
「あぁ!!ミンメイちゃん!!」
あっと言う間にゼントラさんと若手パイロットに取り囲まれミンメイは、アイドルらしく笑顔を振りまいていた。
「ごめんなさいね、ちゃんと参加したかったんだけど、時間の都合がつかなくて・・あっ輝!」
手を振るミンメイに、喜び勇んで近づこうとした時、
「隊長!!写真撮ってください!写真!!」
「わっ我々も!!その写真とやらを!!」

「なんだお前ら!!」
叫んだものの、興奮状態の彼らには届かない・・。
「いいじゃない、輝、写真とってあげて」
笑顔のミンメイにはかなわない・・。
彼女とのせっかくの再会が、ファインダー越しになるなんて・・。

なんとか撮影タイムが終わった時、彼女がいきなり言った。
「ごめんなさい、もう時間がないの・・。じゃあ、また!これからも応援してね~」

熱く見送る野郎どもの背中を呆然と見ていると、背中に痛い視線が・・。

「なによ、ミンメイが来るなら、私達来なくてもよかったんじゃない?」
「そうね、ちょっと感じ悪い・・」
腕を組んだキムと足を高々と組んだヴァネッサが、冷たい視線を送ってきている・・。

「いやっ!そうじゃないよ!ヤツら、一緒に楽しんでくれる女の子がやっぱりいいんだよ!なあ!!」
背後にいるゼントラさん達に同意を求めたが、彼らにそんな空気が読めるのかどうか・・。
そんな輝の心配は、彼らの素直さにかき消された。

「・・女性には、ミンメイちゃんは楽しくないんですか?」
「楽しくない訳じゃないけど・・」
「我々には、あなた方からはミンメイちゃんとは違う楽しさを感じます。この気持ちは、一体どういったものかを、考える必要があるかもしれません」
「・・やだ、なんか、キュンときちゃった・・」

再び和気あいあいムードを取り戻して、輝はホッと肩を降ろした。のんびりジュースを飲んで休んでいたら、もう時間になった・・。ちょうどみんなの食事も終わったらしい。

本日最後のミッション。
「総員!片付け~~~~~!!」

はいはい・・。と女の子もゼントラさんも、一緒になって片付けが始まった。セントラーディー人達は、さすが元軍人らしく、教えるとすぐに片付けの方法や意味を理解して、率先してやってくれた。
あっという間に、バーベキューの残骸が片付いて、彼らの優秀さの一端を見た気がした。

「じゃあ、ありがと~!またね~」
女の子たちと若手パイロット、ゼントラさん達は次々と帰還しだした。
見送って帰ろうとした時、ワレラ、コンダ、ロリーが話しかけてきた。
「一条中尉、今日はありがとうございました」
「・・いや、楽しんでもらったならいいよ」
ロリーがすっと右手を差し出した。覚えたての握手をしようとしているらしい。
「あなたは、すばらしい指揮官だ」
せっかくなので、その手を握り返して握手をした。
「こんな事で、いい指揮官って言わないでくれよ。また遊ぼうぜ・・」
握った手を離してバイバイと手を振って背中を見せた。

・・指揮官の務めは・・任務の遂行と、後進の育成・・。
これが任務だとすれば、任務の遂行は成功だ・・。

早瀬大尉は、これを聞いたらなんて言うかな・・。
任務遂行、よくやったわね、なーんて・・。
ちょっとだけニヤニヤした。

大勢で食事は楽しい。けど、今日は肉を2キレしか食べられなかった・・。
それだけが、残念な輝だった。

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2012-01-27 : 第一部 : コメント : 0 :
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