SS 夏休み その3

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すいません!こんなはずかしいもの書いてしまってすいません!!

妄想では幸せなんです!!妄想では楽しいんです!!

と。。いうわけで完結です・・とりゃーーーーーーーーー!!!



海までの道はネットで調べた。学校の備品である自転車を借りて走り出した。道に迷わないように、ロイ・フォッカーに買い替えてもらった新しい携帯電話にダウンロードしたが、見る事は無かった。

思ったより坂道が多かったが、下り坂はブレーキをかけずに一気に下り、上り坂は立ち漕ぎで一気に上った。海を感じさせる風が心地よくて、暑さを感じることは無かった。背負ったリュックには、マエダが作ってくれた弁当が入っている。

「初心者でも大物を狙えるポイントってどこですか?」釣り具やで教えてもらった場所は、河口付近のテトラポットの浜だった。初めてじっくりと見る瀬戸内の海は、一見穏やかだが、はっきりと潮の流れがある事がわかった。

思えば海なんて、うんと小さい頃に来ただけだったが、輝には感傷に浸るという事はない。

「エサは・・こうでいいのか?」

さっそく釣り針にエサをつけて安いリールを鳴らして竿を投げた。ぼんやりと浮を眺めていると、5分もしない間に「どこが面白いんだ?」と思いだす。ポケットから携帯電話を取り出そうとした時、

「えっこれ当たり!!?」

強い引きに一気に胸が高揚する。
「これ大物だよ!きっと!」

リールを強く巻き上げて激しく魚とファイトして釣りあげたのは、小さめのアジ。でも嬉しかった。「俺やるなぁ!イイダとハシモッさんにメールしよ」さっそく文章なし写真のみのメールを、夏休みに帰らない自分を気にかけてくれたルームメイトに送った。

帰ったのは夕刻だった。当然クーラーボックスなど持っているはずがなく、コンビニで氷を買ってビニール袋に入れた。獲物が痛まないように、全速力で自転車を漕いだ。

ブレーキの音を鳴らして自転車を停めると、そのまま食堂に走った。
食堂の厨房で、マエダはスーパーの袋から食材を出している所だった。
「おばさん!見て!俺すごいよ!」
マエダは真っ赤に日焼けした顔で笑う輝を見て笑った。
「どれ!大物がつれたか?」
「小物もいっぱいあれば大物だろ?」

差し出されたビニール袋には、小アジがたくさん入っていた。

「刺身は無理?」
「そうだね、一匹につき二きれくらいかね。丸揚げのほうがうまいよ」
「じゃそうして。あ、俺手伝います・・!」

甘えっぱなしな事に気がついた。

「いいよ、あんたみたいなでっかいのが居たら料理のジャマじゃき、座って待っとり!」
「・・はい・・」
照れたように上目づかいに笑った。

翌日も輝はマエダが作ってくれた弁当を持って海に出かけた。昨日の夕飯は、アジの丸揚げとゆで卵入りの具だくさん過ぎの味噌汁だった。

「アジ以外に何が釣れるんだ?」

今日の夕飯はアジ以外の何かが理想だ。そう思って釣り糸を垂れるが、昨日のようにヒットしない。弁当を食べてしばらく我慢したが、なかなか思うようにいかない。さすがに飽きてきて、もう帰ろうとした時。

「おおっなんだ?!!」

アジとは違う激しい引き。リールを巻いたり緩めたりして引き揚げたそれは・・。

「俺!釣り天才じゃないか!!?」

昨日よりさらに激しく自転車を漕いで学校に帰った。「おばさんも驚く!絶対驚く!」
もうマエダの驚いた顔まで浮かんでくる。下り坂も上り坂も全く苦にならなかった。

「おばさん!おばさん!見て、俺天才だよ!」
厨房のマエダに向かって言った。
「どれ?どんな大物?」
「ほら、マジ大物でしょ!」
なんと、ビニール袋に入っていたのは大きなタコだった。きっと、エサにかかった小魚をタコが食べたのだろう。生きたタコを見るのは当然初めてで、しかも釣り経験2回目でそんなものを釣り上げるとは、我ながらすごいと思った。

「あんた、大物ねらいだね~、嫁さんもきっと大物だよ!」
「あはは、タコみたいにですか?」

約束どうり、タコの半分はマエダにわたし、残り半分をぶつ切りと揚げタコにしてもらった。片づけを手伝うと言うと、マエダは、今度は頼もうかね、と言った。洗い物など慣れっこだ。手早く片づけてから礼を言って厨房からでた。

食堂のドアは開けっぱなしになっていたが、何気なくドアを閉めた。ドアに貼られていた張り紙にハッとした。

「学生の帰省中は休みます」

マエダは自分のためだけに食堂にでてくれていたのだ。スーパーの袋から出していた食材は、ひょっとしてマエダが自前で準備してくれたのかもしれない。

「マエダさん!」
食堂の裏口からマエダが帰ろうとしていた。
「あの・・張り紙みました。ありがとうございました!!」
勢いよく頭を下げた。
「いいよ、あんたはここにいるんだろ、気にするんじゃないよ」
輝はマエダの足取りが気になった。足を引きずるようにして歩いている。
「足、痛いんですか・・?あの、気付かなくてすいません・・」
「立ち仕事じゃけん、仕方ないよ」

「俺!送ります!」
マエダの前に腰を下した。
「乗ってください!」
「そんな・・ええよ」
「いいんです、これ訓練ですから」
肩越しに、ニッと笑った。「しっかりつかまってください」

夏の夕暮れの風が心地よい。いつもは、自分を痛めつけるように走る輝も、今日は背負っている人の負担にならないように、いたわるように走った。

「明日から、友達の家に行くんです、だからゆっくりやすんでください」

輝はマエダを家の前で降ろすと、そう言ってから一礼して帰っていった。

部屋に帰ると携帯電話を手に取った。タコの写真を送ったイイダとハシモトから返信が来ている。
輝はイイダに電話をかけた。

イイダは輝が喋り出す前に言った。
「なんや輝!タコ釣って気が変わったか?!すぐ来い!ヒメジ駅まで迎えに行ったる!」

輝はいそいで着替えをリュックにつめて、また走り出した。

おわり。


・・・はずかしい・・こんな健全過ぎるネタ・・。妄想の原点は、輝の孤独・・。きっとごまかせないものだったんじゃないかな~と思ってね。航空学校妄想をしてたら、お正月とか、お盆とか、さみしかっただろうけど。。て思ったのです、ハイ。

未沙、無理に出さなくていだろうと思って出さんかったっす。大物の嫁。

さぁ・・・買い物いこ。。。
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2011-02-12 : SS 夏休み :
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Author:michy
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