SS ファイターパイロット7

千歳基地航空祭で、Eriさんとバスを待っていた時、「あのSSのネタにもなるね」と言ってくれました。
「いやぁ、でも輝未沙カップルを読みたい方には、つまらんかも、、しかも長くなりそうなんですよね」って言ったら、「あれはあれで・・うん、あれはあれでいいよね」と、励ましのお言葉を頂きました。ありがとうEriさん大好きです。

はい・・愛おぼ設定大戦前。輝訓練生妄想。今回からオリキャラ出ます。苦手な方は避けてくださいね。
では、よろしければお付き合いくださいませ(*^_^*)

北の地の想いで・・。小樽の海。きれいだった・・。
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露出上げてるのを忘れて、白とびしてますが、本当にキレイでした。





コクピットの中でめずらしく一条輝は緊張していた。訓練空域まであと30秒はかからない。指定された場所に到着すると、彼にとって初めての機動訓練が待っている。
そんな彼の様子を地上での事前面接で感じとった、士官学校上がりでインテリ教官のガードナー少佐は
「初めてというのは、どんな事でも緊張するものだ。どんな事でもな」
と、真面目な顔で励ましてくれた。

初めての経験。そう、まったく初めてなのだ。9Gをかけた360度旋回も初めてだったが、9G 以下の360度旋回なら経験済みだった。だから、輝に言わせれば初めてではない。

初めての音速突破。
それが、今日の訓練課目だった。

「そんなに感動するもんでもないぜ~、ただちょっとGがキツイだけでさ。お前は親父さん譲りのタフ野郎だから全然平気だよきっと」
そう言ってのける柿崎は、輝より2期先輩で可変戦闘機でない従来型のファイターで既に実戦訓練を受けていた。この経験には輝も一目置いている。
「終わってみたらさ、初めて女と寝た時のほうがよっぽど凄かったって思うぜ」
とニンヤリと笑って観察するように、じっと輝を見た。

その初めても未経験なのだが、輝は表情を変えないようにして
「そうかもな」
と返事をした。


あっという間に訓練空域に到達し、レーダーサイトから訓練開始に支障がない状態である事を告げられた。
「了解、予定通り音速巡航飛行を行う。燃料確認.。ready now !」
ついにアフターバーナーに点火させ、機体は衝撃波を引きずりながらM3.2のVF-1にとって音速巡航速度に到達した。
緊張すると思っていた瞬間は、その場面に遭遇すると意外となんとも思わないもんなんだ・・と輝は思った。しかし、身体的にキツイ事には変わりなく、加速Gが身体をシートに押しつけ、その荷重に操縦桿を離してしまわないように必死で握りしめた。耐Gスーツがギリギリと下半身を締めあげる。一瞬視界が暗くなるのを感じて、輝は腹に力を入れた。腹圧が血液を脳に押し戻す。
すぐに明るくなった視界で見たのは、確かに超音速で空を駆ける自分自身だった。


課目が無事終了し、いつものように自習室で仲間と議論しながら復習した後に部屋に帰った。
グループ違いの柿崎も、復習を終えて帰ってきた。

「おい輝、約束取り付けてきたぜ」
「約束ってなんだ?」
輝は資料を片づけながら言った。
「ほらほら~前に言った合コンの話だよ~」
「ああ~そう言えば・・・」
「今週の金曜の夜に集合だぜ、自習は後にしてくれよ」
「ん、了解」
何も考えずに軽く返事をした。外出外泊は許されるのは、週末のみ。基地の外に出られると言うだけで、どことなく了解してしまったのだが・・。その事がどんな事になるのか、当然考えもしなかったのだが。


金曜日の夜は夏に近づいている事もあって、乾いているながらも暑くもなく寒くもなく過ごしやすい日だった。
柿崎につれてこられた場所は、普通のレストランだ。すでにお目当ての女の子に夢中の柿崎を前にして、輝はなんだか困ってしまっている。
もう一人やってきた、柿崎いわく輝に「ビームを送っている女」
彼女は名前をエミと名乗った。
基地の中にある委託業者の売店で働く女の子二人は、日本から来た将来有望(?)な訓練生を品定めに来た・・と言うところなのだろうか。

エミはかすかに谷間を感じさせる、緩やかに胸元が空いた服を着ていた。幼い頃から男所帯で、女性を身近に感じた事の無い彼にとって、これには目のやり場に困ってしまう・・。

柿崎が基地を出る前に言った、あの一言。
「あの女は軽いらしいぜ」
軽いの意味を一瞬考えた輝に、柿崎はすかさず、笑いながら突っ込みを入れた。
「おい、なんで軽いの意味が解るのに約3秒もかかるんだよ?判断遅すぎるぜ、もう撃墜だな!」
そう言われると、無意識に顔が火照ってきた。
「おいおい!!ヒカル君!!健闘を祈るぜ!なんでも初めてってのはあるもんだ!」
そう言われて背中をバンバン叩かれた・・。

「ねぇ、なんで何も話さないの?」
エミのほうから話しかけてきた。彼女は美人と言ってもいい顔つきで、どことなくトロンとした瞳が印象的だ。
「初対面だろ?どんな話をするもんなの?」
正直な想いを言う輝に彼女は小さく笑った。
「かわいい顔してても、それじゃあモテないんじゃない?それとも意識してそうやってるの?」
「意識してたら、こんなに困らないよ」
エミはメニューを手にして、飲み物を探し出した。
「この州の法律じゃ、キミの年齢ならお酒がいけるのよ、困ったらとりあえず飲み物でも頼んでみたら?アップルジュースでも?」
からかわれたと思ってムッとした。
「じゃ、ビール」
「なによ、いけるクチなんじゃない」

運ばれてくるビールを飲んで、食事も口にした。彼女は話だすと楽しい人・・というか、相手の話しを引き出すのが上手いのか、なんとなく話しができた。
ほんのり酔いもまわってきたようだ。輝の目には柿崎達は楽しそうに見えた。
そろそろ帰るか・・腹もいっぱいになった事だし・・
そう思って腕時計の時間を確かめようとした時、エミが話しかけてきた。
「若いのに、結構優秀らしいじゃない、身体も強いんでしょ・・なんか、そこらへんのギャップがいいよね」
しどけなく言うエミだったが、なんとなく腑に落ちない。
「なんでそんな事知ってっんの?」

不審そうに見る輝を見てニッと笑ってから、彼女は上半身を腕に寄せてきた。豊かに見える胸が輝の二の腕にじんわりとあたる。
ギョッとした。近づいた身体を離そうとして尻を浮かせようとした時、エミが耳元で吐息なのか声なのか判別できないトーンで言った。
「・・キミに興味あるから・・あのね、私の一番好きなジュースって、日本のファンタピーチなの・・。部屋にあるけど、飲みにこない・・?」

!?ピーチって・・。
血の気が引いたのか上ったのか、よく解らない・・。
輝の二の腕にあたる桃の実のように見える突きだした二つの胸は、弾力があるのに柔らかい。取り合えず目の前にあった飲みかけのビールを一気に飲んでエミに向き直った。
「俺、アルコールがいいんだ」
「そうなんだ、じゃビール以外で美味しいの、頼んじゃう?」

彼女がオーダーした酒が美味かった事もあって、そのまま帰るタイミングを外してしまった。その上、彼女が基地に所属するアクロバット飛行チームの話しを振った事がいけなかった・・。

話だしたら止まらない・・あのとんでもないスキルを持ったアクロ飛行チーム。
マジ凄いよあの人達!実は俺サインもらっちゃったぜ!すごいよね!!いやでも、日本のアクロチームだって引けを取らないよ、その理由はね・・!

ついつい酒に手はでる食事は進む。エミがニコニコと話を聞いてくれるから、さらにお喋りは加速した。
柿崎がチラチラと視線を送って来る。
・・そうか、もう帰らないと・・
そう思って立ち上がった時、そのまま視界が揺れて、スゴイ音がしたと思ったら冷たい床に頬があたっていた。うなだれた頭を肘を立てて支え、睡魔と必死に戦っていた時、いろんな声が聞こえた。
「大丈夫?ガキ臭い飲み方するからよ・・」
「あーあ、しょうがないなぁ~、悪いけど、こいつ送ってってもらっていい?お持ち帰りもOKだからさ」

朦朧とする頭に声がぼんやり響いた。
ほら送ってくから・・

腕を支えられてなんとか立ち上がった。
ふらつく足元だけど、支えてもらう事でなんとか立てるものなんだ・・と、場違いな想いが頭をよぎる。
ずっと一人で立っている事を、自分に課していたからかもしれなかった。

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2011-08-25 : SS ファイターパイロット : コメント : 4 :
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Re: No title
めちゃアルコール濃度高そうですやん
2015-10-16 15:57 : michy URL : 編集
No title
スクリュー・ドライバー
オークスクリューww
輝!ドラゴンフライを喰らったね( *´艸`)

ロンリコ(テキーラ alc50)とスピリタス(ウォッカ alc96)
交互に呑むと、(((o(*゚∀゚*)o)))ですよ~w
(この飲み方は、呑んだくれ殺し)
2015-10-15 00:50 : 敦賀屋 バボ URL : 編集
Re: No title
マジ?ありがとうさん
2015-07-14 21:13 : michy URL : 編集
No title
ええなぁ〜これ。
こういうの好きですホント。
2015-07-13 22:04 : びえり  URL : 編集
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